2015年6月12日:石油技術協会の見学旅行で北茨城市五浦海岸周辺の地質巡検案内をしました.

2015年6月12日,石油技術協会春季講演会期間(6/10-11)に行われた見学旅行Aコース「常磐地域南部の新生界:メタン冷湧水炭酸塩コンクリーションと石城層の石炭層」において,北茨城市五浦海岸~中郷の地質巡検案内(安藤寿男 教授,三塚俊輔 博士前期課程2年,橋本雄介 博士前期課程1年)をしました.

見学会には石油探鉱技術者を中心に26名が参加しました.午前中は雨模様となり条件はよくありませんでしたが,(1) 五浦海岸大五浦の新第三系中新統九面(ここづら)層における国内最大規模の炭酸塩コンクリーション密集層・化学合成化石群集,(2) 長浜海岸における多賀層群基底の海底チャネル群の構造と層序関係,(3) 十石(じゅっこく)トンネル上の白水層群石城層の石炭層について見学し,石油探鉱にも繋がるようなトピックを紹介しました.

なお,見学会の様子は,石油技術協会誌,Vol.80, No.4, 302-305, 2015年7月発行に詳しく紹介されています.

 


Stop 1  高久層群九面層(前期中新世末:16.7Ma)に見られる炭酸塩コンクリーションと,その上に立つ六角堂(北茨城市大津町 五浦海岸)


炭酸塩コンクリーション密集層について説明する安藤教授


Stop 2  多賀層群 平潟海底チャネルの谷状地形の側壁(北茨城市大津町 長浜海岸北端九ノ崎)


Stop 3  白水層群石城層(後期始新世~前期漸新世)に見られる石炭層(北茨城市中郷町松井十石トンネル上)

[ページ先頭へ戻る]