2015年8月27日-9月1日:地球環境科学コース3,4年専門科目「地球科学巡検I」を北海道中央部で実施

2015年8月27日~9月1日に理学部地球環境科学コースの3,4年専門科目の「地球科学巡検I」を安藤教授が担当し,5泊で5日で北海道中央部の苫小牧-三笠-夕張-石狩-札幌にかけての地域で実施しました.これにはT.A.として博士前期課程の三塚俊輔と橋本雄介に加えて, 3,4年,博士前期課程の学生25名が参加しました.

主な見学内容は以下の通りです.
1)北海道中軸部(空知‐蝦夷帯)の夕張山地における地質と前弧堆積盆堆積物
  蝦夷層群(白亜紀‐古第三紀暁新世)の堆積相と軟体動物化石群(アンモナイト,二枚貝)
2)北海道中央部の古第三系‐新第三系の堆積岩
  石狩層群(古第三紀始新世の含石炭層),川端層(中新世中期のタービダイト層)
3)望来地域の新第三系の層序・堆積相・化学合成群集と当別地域の奔須部都層のカキ化石密集層
4)野幌丘陵(札幌東方)南部の第四系裏の沢層
5)ダム地質(夕張シューパロダム桂沢ダム
6)エネルギー資源施設と地下地質(JAPEX勇払油ガス田日本CCS㈱二酸化炭素貯留実証試験施設
7)自然史系博物館(夕張石炭博物館三笠市立博物館北海道博物館いしかり砂丘の風資料館北広島エコミュージアムセンター知新の駅

北海道博物館の栗原憲一・圓谷昂史学芸員には,4日目の8月31日(月)石狩-当別地域の新第三系を,5日目の9月1日(火)に野幌丘陵(札幌東方)南部の第四系裏の沢層の案内をしていただきました.また,お二人には北海道博物館,いしかり砂丘の風資料館の志賀健司さんには資料館と望来海岸の見学,北広島エコミュージアムセンターの畠 誠さんにはセンターと北広島市西の里の第四系の見学にご協力いただきました.


苫小牧市 日本CCS㈱二酸化炭素貯留実証試験施設:クリスマスツリー(二酸化炭素を地層中に圧入するための抗口装置).


夕張市 千鳥ヶ滝:中新統川端層のタービダイト.


夕張市 シューパロ川上流 白金沢川:佐久層のセノマニアン/チューロニアン境界の海洋無酸素事変(OAE2)層準.


三笠市 三笠市立博物館:白亜紀大型アンモナイト類.


三笠市 桂沢ダム下流 幾春別川:幾春別背斜東翼の三笠層.


石狩市 望来海岸:中新統望来層の泥岩層と炭酸塩コンクリーション.


北広島市 北の里採砂場:更新統裏の沢層の潮汐成砂堆(サンドリッジ)堆積物.


北広島市 北広島エコミュージアムセンター知新の駅の前で記念撮影.

 

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