2016年1月15日:日本古生物学会第165回例会でシンポジウム「白亜紀の層序学・古生物学の進展と環境変動」が開催されます

2016年1月29日(金)~ 1月31日(日)に京都大学で行われる,日本古生物学会第165回例会において下記のように,シンポジウム「白亜紀の層序学・古生物学の進展と環境変動」が行われます.これはIGCP608の活動と連動して,これまでの白亜紀研究を総括して,最新の成果とともにわかりやすく紹介することをめざしています.

シンポジウム(1) 「白亜紀の層序学・古生物学の進展と環境変動」

日時:2016年 1月29日(金) 10:00 - 13:00
場所:京都大学時計台記念館百周年記念ホール

コンビナー:安藤寿男(茨城大)・長谷川卓(金沢大)・西弘嗣(東北大)

趣 旨:日本の白亜系は北海道から九州まで広く分布し,遠洋性から浅海,陸成まで様々な堆積環境の地層があり,多様な化石も産出する。そのため、石油・天然ガス根源岩のポテンシャル,恐竜をはじめとする陸生脊椎動物相,アンモナイトなどの海生動物相,被子植物の起源と進化,温室地球期の環境変動研究など,多くの視点からの研究がなされ,日本の研究者が果たしてきた役割も大きい.今回のシンポジウムでは,近年における白亜紀研究の最新の成果を紹介するとともに,今後の研究発展に向けた白亜紀の研究の課題を議論する.

10:00-10:05 趣旨説明                    安藤寿男(茨城大・理)
10:05-10:25 日本列島の白亜系地層記録の意義:層序・化石相・堆積盆変遷史
                         安藤寿男(茨城大・理)
                         高橋雅紀(産総研・地質情報研究部門)
10:25-10:50 日本の恐竜研究はどこまで来たのか? 東・東南アジアの前期白亜紀恐竜フォーナの比較
                         柴田正輝(福井県大恐竜研・福井県立恐竜博)
                         尤海魯(中国科学院古脊椎動物古人類研)
                         東洋一(福井県大恐竜研・福井県立恐竜博)
10:50-11:15 被子植物侵入にともなう白亜紀フロラの変遷:北東アジアにみられる特徴
                         西田冶文(中央大・理工,東大院・理)
                         ルグラン ジュリアン(中央大・理工)
11:15-11:25 休 憩(10分)
11:25-11:50 白亜紀アンモナイト古生物学の進展        和仁良二(横浜国立大)
11:50-12:00 コメント:白亜紀の同位体層序と国際対比     長谷川卓(金沢大・自然)
12:00-12:25 白亜紀の温室地球時代における海水温と海洋循環  守屋和佳(早稲田大・地球科学)
12:25-12:35 コメント:白亜紀の温暖気候:火山活動の影響   高嶋礼詩(東北大・博物館)
12:35-13:00 総合討論                    西弘嗣(東北大・博物館)

※ 詳細は日本古生物学会ホームページをご覧ください.

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