2018年7月28日： 3月に博士前期課程を修了した大学院学生の原著論文が国際誌で出版
このたび，2018年3月に大学院博士前期課程を修了した増川玄哉氏の投稿論文がElsevierの国際学術誌である Cretaceous Research （和訳：白亜紀研究）に出版されました．
この研究は，ひたちなか市の平礒〜磯合海岸に露出する白亜系の那珂湊層群から産出した化石群のうち， Didymoceras nakaminatoense で代表される，異常巻きアンモナイトの古生物学的記載を行い，特に Diplomoceras sp.については成体の形態復元を行ったものです．理工学研究科博士前期課程の修士論文の一部を別途英文論文として投稿したものです．
那珂湊層群の化石群の特徴や全体像に産出層序も記載されており，那珂湊層群の時代論も日本各地の同時代層と対比して考察しています．
3月上旬に投稿し，6月下旬に受理され，7月下旬に通常巻に出版されるという，約5ヶ月のハイペースでの20ページにおよぶ本格的な原著論文となりました．
Genya Masukawa and Hisao Ando, 2018 in press, Implications of the late Campanian–early Maastrichtian heteromorph-dominated ammonoid assemblages of the Nakaminato Group, central Honshu, Japan. Cretaceous Research, 91, 362-381.
https://doi.org/10.1016/j.cretres.2018.06.018
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