2021年2月15日:社会人大学院学生(博士後期課程)の加藤太一さんの論文が新聞に紹介されました.

これまで,ひたちなか市の平磯海岸に露出する白亜紀末期の地層である那珂湊層群磯合層から産出し,翼竜(ニクトサウルス科)と同定されていわゆる「ヒタチナカリュウ」と呼ばれていた標本(加藤ほか,2017)が,この度,大型のスッポンの化石であることが,安藤研究室の加藤太一さんの論文で明らかにされました.

加藤太一・薗田哲平・中島保寿・安藤寿男,2020,上部白亜系那珂湊層群から産出した“翼竜類” (ヒタチナカリュウ) 標本の分類学的再検討.茨城県自然博物館研究報告,no. 23, 43-50.

この内容は,新聞等でも取り上げられ,化石に関する話題として注目されています.

なお,この標本は,2月27日(土)から,加藤さんが中心者の一人として準備に当たっている,ミュージアムパーク茨城県自然博物館の企画展「化石研究所へようこそ!」(6月13日まで)で展示・解説されることになっています.この企画展では,昨年の7月に新聞等で紹介された論文(下記)に記載されているCarcharias cf. gracilis(シロワニ属の一種)のサメの歯化石も展示されます.

加藤太一・宮田真也・河野重範・奥村よほ子・髙野朋子・薗田哲平・大倉正敏・髙桒祐司・安藤寿男,2020,茨城県ひたちなか市の上部白亜系那珂湊層群から産出したサメ類の歯化石.化石研究会誌,53 (1), 18-28.

参考:こちらの記事は安藤研究室Websiteの新着情報のバックナンバーで取り上げています.
http://paleogeo-ando.sci.ibaraki.ac.jp/index.php?id=326

[ページ先頭へ戻る]