2021年6月20日:茨城大学工学部の同窓会誌「多賀工業会会報」に寄稿記事が掲載

2021年度の茨城大学工学部の同窓会報「多賀工業会会報」64号(2021年5月発行)に,安藤教授が「五浦海岸の岩礁に刻まれた謎―1670万年前の天然ガスがもたらした最大級の炭酸塩コンクリーション」と題する研究室だよりの寄稿記事が掲載されました.
これは,2020年7-8月に全国的に話題となった,「茨城県五浦に幻の巨大油ガス田」という茨城大学と北海道大学から発表したプレスリリースの内容を解説・紹介したものです.北茨城市五浦海岸の茨城大学五浦美術文化研究所にある六角堂前の岩礁群が,1670万年前の地質時代に,地下深くの石油根源岩から地熱によって分解されて海底までに大量に湧出した天然ガスに由来する炭酸塩コンクリーションである,ことを実証した内容です.北海道大学の鈴木徳行名誉教授との共同研究として出版された論文が,茨城大学の校地の自然の謎を解き明かすことができ,「岡倉天心らが魅了された海岸風景が,五浦の海底で起きた特殊な地質現象と海食がもたらした“自然の芸術”であったことを証明できたことは大きな喜びです。」と結んでいます.

多賀工業会会報64_2021-05_研究室だより.pdf

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