2012年3月16-17日:福島県北部海岸地域の震災・津波被害調査を行いました.

2012年3月16-17日に福島県北部の相馬市から宮城県山元町にかけての沿岸域において,地震後の津波による被害とその後の復興状況を調査しました.特に,津波浸水範囲の被害の実態と,沿岸地域における津波遡上様式,岩礁海岸・砂浜海岸・沿岸砂州〜ラグーン(松川浦)における海浜地形変化について調べました.これには,安藤教授と武田(4年生)が参加しました.

 

写真1 相馬市松川浦の太平洋に面した沿岸砂洲の北部から南方を望む.右が潟(ラグーン),左が太平洋.沿岸砂州は外洋側よりも潟側が激しく崩壊し,舗装道路の半分がなくなっている.

 

写真2 写真1の南方.沿岸砂州の潟側に新たに水路(funnel)ができ,生い茂っていた防風林の松はほんの少しを除いて大半は陸(右)方向に転倒し大量に潟に流出.

 

写真3 松川浦漁港の西岸の岸壁をなしていたL字ブロックが巨片として崩壊転倒して陸側に数m遡上.上側が本来海底に固定されていた.

 

写真4 相馬市原釜集落の現状.写真3の北側.更地となってコンクリート土台を残して更地となっている.海側は相馬港で,左方の東北電力新地発電所は操業再開している.

 

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